いとおかし仮想化

VMware製品に関する情報発信など

VMware Cloud on AWS のチャットサポートとかアップグレードとか

どうもですー

 

今回は、VMware Cloud on AWSのメリットでもあるVMwareによるマネージドサービスという観点で特徴を紹介をします。

 

 

チャットサポート機能について

VMware Cloud on AWSでは、チャットによる質問やサポートリクエストが可能なんです。

で、僕も実際に使うまでは、「フーン、ソウナンダ」程度にしか思ってなかったのですが、実際使って見たら

コレすごいです。

 

SDDCの画面からWebブラウザでサクッと質問できちゃう。

そしてなんといってもレスポンスが早い!!

一次応答は誇張ナシで、即返ってきます。日本語で。女子高生とのLINEバリの速さです。

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気軽に質問できますし、技術的な詳細を含め回答をしてくれます。詳細な調査とかが必要な場合だと、SR(Support Request)として、引続きサポートしてくれます。

 

このチャットサポートについては、あまり目立たないですけど、オンプレミスとの大きな違いであり、大きなメリットだと思いますねー。

 

しかも、vCenterやらの管理はVMwareがやってくれているので、いちいちサポートバンドルやログバンドルを取得してFTPサイトにアップロードっていう手間もないです!これはありがたい!

VMCの構成(FWルール等)についてもVMwareサポート側がちゃんと見てくれます。

 

 

 

SDDCのアップグレードについて

VMware Cloud on AWSの特徴として、「仮想基盤のアップデートが自動で実施される」、というものがあります。

 

「自動」なのでオンプレミスほど神経質になる必要はありませんが、仮想化基盤全体のアップデートになるので、影響や仕様については理解しておきましょう。

docs.vmware.com

 

👆のドキュメントに記載されていますが、アップグレードは大きく3フェーズに分けて実施されます。

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まとめるとこんな感じです。

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アップデート作業はフェーズごとに別日で実施されますが、今後はメンテナンス日をサポートリクエスト経由で変更することができるようになるみたいです!

(ちなみに、現時点ではメンテナンスの1週間前にメールで通知がくるようになってます。)

東京リージョンは、23:00-翌7:00がメンテナンス枠ですので、その中で勝手にアップグレードしてくれる、という流れです。

 

アップグレードの注意点

最後にアップグレードにおける注意点を。

 

それは、「ハイブリッド環境におけるオンプレミス側のコンポーネントとの互換性」です。

VMCを使用するうえで、使用頻度が高いコンポーネントとしては、

  • NSX
  • HCX
  • vCenter(Hybrid Linked Mode)

が挙げられます。

 

それぞれの考慮点については、以下の通り。

 

NSX

NSX Autonomous EdgeによるL2延伸を実施している場合、Autonomous Edgeのアップグレードが必要な場合があります。

ただコレ、アップグレードに関する明確な指針が見当たらず、、、なにかしら不具合が置きたらアップグレードする、という感じのようです。

ちなみに、NSX Autonomous Edgeのサポートバージョンは、VMC on AWSのL2VPN設定画面からリンクされるページのバージョンなので、ご注意を。
 (NSX-Tとしての最新バージョンではないです。)

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HCX

オンプレミス側のHCX Connectorは、HCX Cloudと同一バージョンにする必要があります。

オンプレミスのHCX自体は、HCXのCloud Service(connect.hcx.vmware.com)に繋がっているはずなので、バージョンアップはHCXのUIから実施することになります。

 

vCenter

Hybrid Linked Mode(HLM)でvCenter連携している場合には、vCenterバージョンと、HLM構成によっては、Cloud Gatewayのバージョンを考慮する必要があります。

 

なんと、Cloud Gatewayは、SDDCバージョンに合わせて自動でアップデートされます。

なので、Cloud GatewayとオンプレミスvCenterの互換性を確認する流れになります。

ちなみに、サポートバージョンの確認は、FAQのページが更新が早くてオススメです。

https://cloud.vmware.com/vmc-aws/faq#hybrid-linked-mode

 

Cloud Gatewayを使わない場合、VMC側のvCenterとオンプレミス側vCenterとの互換性のみを確認する形ですね。

よほどのことが無い限り、後方互換性を即切ることはないはず(・・・と信じたい)です。

 

長くなりましたが、今回は以上です。でわでわ。