いとおかし仮想化

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HCXのL2延伸ってすごい安定するなぁ

HCXのL2延伸ってすごい安定するなぁの件です。

 

昔々あるところに、NSX Autonomous Edge(NAE)でL2延伸を構成した案件がありましたとさ。

アプリサーバはVMC on AWSへ行き、DBサーバはオンプレミスに残りました。

はてさて、DBへのセッションが安定しないではありませんか。

これは厄介、厄介。どうしたものか。

 

にしても、こういうクラウドとのネットワーク関連のトラブルというのはホントに根深いですねぇ。。。

オンプレ側の基盤?ネットワーク機器?回線?Direct Connect?どこが原因?全部が原因?とか、これを解明するのは至難のワザでございました。

昔のWindowsは、レジストリでもコマンドでもTCP関連のタイムアウト値がイジれない、という壁もあったんですねえ。

 

そこでNAEをHCXに替えてみました。

すると、なんということでしょう。めっきりエラーがなくなったではありませんか。

ということで、すっかりみんなご機嫌になりましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

 

と、まぁNAEが悪いわけではない、と信じたい(結局根本原因は不明でした。技術者としてどうなのよソレ)ですが、HCXは偉大でした。

 

で、HCXの何が良かったか、って多分ですがコイツじゃないかと僕は踏んでます。

 ↓のTraffic Engineering ってヤツ!!

ちなみに、この機能は2020年11月以降、VMCのライセンスにバンドルされるHCXでも使えるようになった機能のひとつです。

blogs.vmware.com

 

Traffic Engineering には、TCP Flow Conditioning Application Path Resiliencyっていう機能があります。

詳しい説明は↑に任せます(よくわからない)が、それぞれ要約すると

・パケットのフラグメントを最適化する

トラフィックパスを最適化する

というような機能です。

HCXのL2延伸設定時に、チェックボックスをひとつポチっとするだけで有効にできちゃう。

 

ありがとうHCX!ありがとう無償化!

 

教訓:クラウド移行する際は、アプリケーションの種類やトラフィックフローをちゃんと精査してから移行しよう!物理的なレイテンシは避けられないので!