いとおかし仮想化

VMware製品に関する情報発信など

X-vCenter-vMotionツールの紹介

コンバンワーーー

 

今回は、Flingsにて開発されている クロス vCenter vMotionのツールを紹介したいと思います。

flings.vmware.com

このツールですが、VMware Cloud on AWSにも対応しています。

 

これまでVMware Cloud on AWS へ vMotionする方法は大きく2つありました。

  1. ハイブリッドリンクモード(HLM)を使用して、オンプレvCenterとクラウドvCenterをリンクさせる方法
  2. PowerCLIを使用する方法(HLMは不要)

通常、VMware Cloud on AWSを使用する際には、1. のハイブリッドリンクモードを使用することが多いと思いますが、何かしらの制約事項がある際は、このツールを使うことで簡単にGUIでvMotionができちゃいます。

もちろん停止中のマシンも移行や、複製もできちゃいますよ。

 

必要なのは、このツールとJava Runtime Environmentです。

このツールはvCenterのプラグインとして動作させることもできますし、スタンドアロンのツールとして動作させることも可能です。

 

ここでは、簡単に、スタンドアロンで使用する方法を紹介します。

使用イメージはこんな感じです。

 

ますjarファイルを開きます。

f:id:TANGWAAAA:20210108153250p:plain

で、Webブラウザでアクセスし、

まずは、Registerというところから、vCenterを登録します。

f:id:TANGWAAAA:20210108153443p:plain

 

で、移行するそれぞれのvCenterを登録します。

f:id:TANGWAAAA:20210108153628p:plain

VMC側とオンプレミス側両方を登録すると、こんな感じです。

f:id:TANGWAAAA:20210108153831p:plain

で、Migrateというタブに移って、

f:id:TANGWAAAA:20210108154055p:plain

GUIでプルダウン式にそれぞれの項目を埋めて「Submit」を押せば処理が開始されます!

ちなみに、Relocate→再配置、Clone→複製です。

テスト的に実施する場合は、Cloneのほうがオススメです!

また、複数のマシンを選択することもできますよ。 

 

簡単に使用できるので、ぜひ一度お試しアレ★

ただし、Flingsのツールはあくまでプレビューソフトなので、以下規約にご注意のうえご使用ください。本番環境での使用については責任取れませんのでアシカラズ・・・

https://flings.vmware.com/cross-vcenter-workload-migration-utility/license

 

ただ、このツールはvSphere 7.0 U1Cからは公式ツールとして組み込まれるようです!

ますます便利になりますね。

 

本日はこのへんで。